浄水器のマメ知識② 浄水フィルター

では、次です。
浄水器の基本は、浄水フィルターです。

これには主にどんなものがあるのでしょう。

■活性炭
木材や石炭、ヤシ殻などを炭化させたのち、さらに1000度以上で蒸し焼きにしたものです。形状によって粒状、粉末、繊維状、圧縮状などがあります。塩素や有機質、塩素系化学物質が除去できます。

■中空糸膜
中が空洞になったマカロニ状の糸の集まりのフィルターです。
0.01~0.1ミクロンの細かい穴が空いていて、水はその穴を通って濾過されます。
細かい穴なので、物理的にカタチのあるサビや濁り細菌等を取り除くことができます。

■逆浸透膜
中空糸膜よりもずっと小さい穴に圧力をかけて水を浸透させ濾過するフィルター。
海水を真水にしたり、工業用純水を作るのに使われています。
すべての不純物を濾過できるのですが、水に必要なミネラル分までも濾過してしまいます。

■その他
アルカリイオン水を、思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、アルカリイオン水は、水をアルカリ、酸性に電気分解するための装置で浄水器とは違います。
アルカリイオン水の器械には、浄水機能が付いています。

 

細かく分ければ、まだいろいろありますが、大まかに分けて以上のようです。

一般的には、活性炭と中空糸膜を組み合わせて使用する浄水器が多いです。

浄水の原則は、

「なるべくたくさんの活性炭の中をなるべくゆっくり水を通す」

です。
水と活性炭(等)の接地面積・時間が多ければ多いほど浄水性能が高くなります。
大きい浄水器は、活性炭の量が多いため高性能になります。

そして、中空糸膜の目の細かさです。
目が細かいほど、より小さい物質をろ過することができます。

細かいフィルターの最たるものが、逆浸透膜です。
しかし、細かすぎて、水を膜に通すのに動力が必要となります。