寝具マットレスにおける低反発素材、高反発素材に関しての考察

マットレス

もう20年近くウレタンマットレスをご紹介してきて思ったことがありますので、書かせていただきます。
高反発素材、低反発素材のことです。

こだわり商品研究所の考え方の基本があります。

・枕には低反発素材が向いている。
・低反発素材はマットレスには向いていない。
・マットレスには高反発素材が向いている。
・マットレスの上に敷くタイプの薄いマットレスに関しては低反発でもOK。しかし、厚さは2cmまで。

というものです。
これをひとつひとつ説明します。

 

●枕には低反発素材が向いている。

低反発素材は、枕に適しています。頭の形状は固形です。ひとによってカタチも違います。
低反発素材の特徴は、頭をのせるとそのカタチのままで沈み込み、沈み込んだ場所でその位置をキープします。
それぞれの頭のカタチのまま全体で支えられる感じになります。圧が頭全体にかかるので、頭の一部だけに圧がかかってしびれたりすることも少ないと思われます。
反発性が少ないので、持ち上げられようとしないので、首にもチカラがかかりにくいのです。
しかし、ここでひとつ重要なポイントがあります。
ひとくちに低反発素材と言いますが、やわらかさは様々です。
頭の大きさによっても適したやわらかさがあると思われます。
基本的に、硬めの低反発素材に関しては、低反発素材の利点を生かし切ることができにくいと思います。
また、冬になると固くなる低反発素材が多いです。
この点を考慮に入れて商品選びをする必要があります。

 

●低反発素材はマットレスには向いていない。

枕には適している低反発素材ですが、マットレスには向いていないと思います。
理由は、カラダは固形ではなく、関節がたくさんあるからです。低反発素材のマットレスに寝るとどういうことが起きるかというと、まず、腰が沈みます。腰の部分が一番重いのです。底付きすることもあります。ハンモックで寝た時を想像してください。理想的な寝姿勢は、立っている状態をそのまま寝かせた状態のまま寝ることです。ところが、低反発素材のマットレスで寝ると、「く」の字になるわけですね。

さらに、背中が丸まります。背中の真ん中部分が沈んで、肩が前に出ます。不自然な状態になります。
ただ、カラダ全身にマットレスはフィットするので、体圧分散は実現できますが、非常に不自然な体勢で寝ることになります。寝返りもうちにくいです。

 

●マットレスには高反発素材が向いている。

マットレスは、カラダをまっすぐに支える機能が絶対的に必要になります。それが、高反発素材です。
先ほど書いた、低反発素材の欠点もありません。どの時期からか、高反発素材が良いという話が広まって、高反発素材でマットレスを探す人が増えたようです。しかし、高反発素材であれば良いというわけではないのです。

ここがポイントです。高反発素材は、極論を言えば、板の上で寝るのと同じです。板の上で寝ると、寝にくいですね。背中の一部、おしり、ふくらはぎ、カカトなど一部でカラダを支えることになるため、体圧が一部に集中し、非常に寝にくいととともに、腰が浮きますから腰痛の原因にもなります。高反発でありながら、カラダにフィットするという、ある意味相反する2つの機能を併せ持つ必要があるのです。
この2つの機能を併せ持つウレタン素材でつくられたマットレスであればOKです。
ただ単に高反発であれば良いというわけではないのです。高反発という言葉が独り歩きしています。

 

●マットレスの上に敷くタイプの薄いマットレスに関しては低反発でもOK。しかし、厚さは2cmまで。

上の問題にも関連しますが、高反発マットレスで体圧が一部に集中する場合、マットレスの上に薄い柔らかいマットレスを敷いて、カラダにフィットさせる役割を担わせるということができます。腰の浮いた部分とか、ひざの裏とかを埋めるのです。これには、低反発素材が向いています。ただし、厚さは2cmまでと考えます。カラダの大きさにもよりますが。厚さを増せば増すほど、「低反発素材はマットレスに向いていない」で書いた弊害がおきます。2cm程度が適当と考えます。

 

 

以上、低反発素材と高反発素材に関しての考察です。
この考えが反映されているマットレスがいくつか発売されています。
マットレスは、大切な睡眠の質を高めるために非常に重要な役割を果たします。

これらを考慮に入れたうえで、こだわり商品研究所では、寝具の選択をしております。

 

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